『さるすべり』

さるすべり 山本周五郎

あらすじ

慶長5年、関ヶ原の戦いの後、天下の情勢は徳川家康へと傾いていた。伊達政宗に仕える旗本物頭・浜田冶部介は、伊達家の存続をかけた混乱の中、重臣・片倉景綱の命を受け、白石城に立てこもることを決意する。

彼の側には、献身的な妻・奈保、幼い息子・小次郎、そして忠義に厚い家士たち――半沢市十郎、多紀勘兵衛、比野五郎兵衛がいた。彼らは数に勝る敵軍を前に、城を守るため必死の防戦を続ける。

しかし、次第に兵糧は尽き、援軍の望みも薄れる中、冶部介はある決断を下す。彼が最後に貫こうとしたものは、主君・伊達政宗への忠誠か、それとも家族を守る父としての覚悟か――。

戦国の乱世に生きた武士の矜持と、家族への愛が交錯する、山本周五郎の名作。果たして冶部介の選んだ道とは何だったのか?

書籍

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